デビルマンのアニメがリメイク
最近嫌なニュースが多いです。
実の娘を監禁し続けて餓死させたり、失禁しただけで5歳の娘を母と祖母で暴行したり、従業員の顔に数十本の爪楊枝を刺したり…ニュースの見出しを見ただけで胸が痛くなります。
今年、アニメ・デビルマンが再びリメイクされるというニュースを見ました。
デビルマンは1972〜73年、週刊少年マガジンに連載され、以降アニメ化や映画化もされた人気作品です。
小学生のころアニメ放送よく見ましたよ
♪「あ・れ・は〜だれっだ、だれっだ、だれっだ」♪
オープニングテーマ。今でも良く覚えてます。
実はデビルマンはアニメと原作とではまったくストーリーが違います。
アニメは、仮面ライダー同様に変身ヒーロー物として放送されていました。
原作とアニメをまったく違う内容にした理由は、原作の結末があまりにも衝撃的だったため、テレビ放送に耐えうる内容ではなかったからです。
当時の少年マガジン読者たちが受けたトラウマは相当なものだったようです。
たった5巻完結にもかかわらず、今もなお伝説級のトラウマ作品と名高いデビルマン。原作者は永井豪氏。この作品に影響を受けた漫画家も多いです。
特にこの作品は、デビルマンに強い影響を受けているといわれてます。
ベルセルクの物語の中盤に「蝕」と呼ばれる出来事がおこるのですが、その展開はまさにデビルマン結末のオマージュ。さらに「使徒」と呼ばれる怪物の何体かはデビルマンに登場するデーモンの姿だけでなく、その動作までも酷似しており、それだけ強い影響を受けていると考えられます。
こちらも一部デビルマンの影響を受けていると考えられます。
ただし影響を受けているのはベルセルクのように絵はなく、作者の哲学。
デビルマンの中盤に登場する亀型のデーモン「ジンメン」。このジンメンが背負う甲羅が衝撃的であり、トラウマとなったという人も少なくないと言われています。
「デビルマン3巻」ジンメンのセリフ
ジンメン「おまえ(人間)にくらべれば俺は善良なもんだ。人間どもの言う仏様のように慈悲深いよ。なんせ俺は(人間を)喰っただけだからな。人間の感覚じゃ生き物を喰うことは悪いことじゃあない。そーだろう? 従順でおとなしいウシやブタを平気で喰ってるからな!」
「寄生獣1巻」ミギーのセリフ
ミギー「悪魔というのを本で調べたが…いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ…。人間はあらゆる種類の生物を殺し喰っているがわたしの「仲間」たちが喰うのはほんの1〜2種(人間・同種族)だ…。質素なもんさ」
ジンメン(デーモン=悪魔)は自らを仏と表現することで、人間こそ仏の対極である悪魔のような存在に位置づけています。
ミギーは、ストレートに人間を悪魔に近い存在だと言っています。理由として、あらゆる生物を食べるために殺しているからだと。
漫画ですから場面だけを切り抜くとありがちな内容と言えますが、人間は悪の存在であると表現している点が共通していますね。
30年の時を得ても尚、根強い人気のデビルマン。猟奇的な事件を耳にする度にその結末を思い出します。
物語自体は単なるホラーではなく、人間もつ弱さ、残酷さ、愚かさ、多くのことを物語を通じて迫力満点のタッチで教えてくれます。
単純に衝撃的な表現だけに影響受けるだけじゃなく、教訓を得たいですね。
人間は弱く、残酷で、愚かな部分があることを受け入れつつも、こんな人間にはなりたくない、こんな世の中にはしたくないと、命の尊さを考えられるきっかけにでもなれば事件もすこしは減るのかなと感じたりします。
秩序に縛られた生活だとはみ出した方が目立つし時に喝采を得られることもあることからそれが格好いいようにとらわれてしまうは残念です。
ユーチューバーまでもが大きな事件引き起こす前にそろそろ規制が必要では?
最近危ういですよ?
デビルマンの結末についてはあらすじも含め、あえて触れません。
気になる方は原作をご覧いただくか、リメイクされるアニメをごらんになってみては?
今回のリメイクは誰も描くことができなかった原作の結末を描いているそうですよ
ただしトラウマ必至なので自己責任でお願いします。。